ずけむ

精選版 日本国語大辞典 「ずけむ」の意味・読み・例文・類語

ず‐・けむ

  1. ( 打消の助動詞「ず」に推量の助動詞「けむ」の付いたもの ) 上代語法で、過去の否定的推量。中古以後は「あり」を介した「ざりけむ」の形のほうが代わって用いられる。…なかっただろう。
    1. [初出の実例]「いにしへに有りけむ人も吾が如か妹に恋ひつつ宿不勝家牟(いねかてずケム)」(出典万葉集(8C後)四・四九七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android