せくち・い
- 〘 形容詞口語形活用 〙 人形浄瑠璃社会の隠語。
- ① つらい。苦しい。江戸時代、文政・天保(一八一八‐四四)頃、上方の流行語にもなった。
- [初出の実例]「成とはせくちいほんかえ下(さがり)。きつい所でつぼかづき」(出典:浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)三)
- ② 少ない。小さい。
- [初出の実例]「せめて一束(いっそく)かと思ふたら、漸(やうやう)五百(げんご)はせくちけれど」(出典:浄瑠璃・躾方武士鑑(1772)七)
- ③ 悪い。よくない。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 