五百(読み)イオ

デジタル大辞泉 「五百」の意味・読み・例文・類語

い‐お〔‐ほ〕【百】

数のごひゃく。「五百とせ
数の多いこと。「五百

ご‐ひゃく【五百】

数の名。100の5倍。また、数の多いことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「五百」の意味・読み・例文・類語

い‐お‥ほ【五百】

  1. 〘 名詞 〙 数の五百。また、数の非常に多いこと。「いほ」の形で接頭語的に、「いほつ」の形で連体詞的に用いる。

五百の語誌

( 1 )古事記‐下・歌謡」と「万葉‐四一〇一」には音仮名表記「いほち」の例があり(→いおち(五百箇))、「万葉」には「五百」をイホの借訓仮名として用いた例「借五百(仮庵)」〔七〕、「五百入(庵)」〔一二三八〕があるから、五百を「いほ」といったのは確かである。
( 2 )「八百(やほ)」と同列であるが、「五百」は「八百」とは別に、「千(ち)」と対にして用いられることが多い。


ご‐ひゃく【五百】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 数の名。百の五倍。また、数の多いことをたとえていうのに用いる。
    1. [初出の実例]「三千猶存眼、五百但嫌情」(出典文華秀麗集(818)中・賦得司馬遷菅原清公〉)
  3. ごひゃくらかん(五百羅漢)」の略。
    1. [初出の実例]「其の沙彌と云は今の釈迦仏、此也、五百の商人と云は今の五百の御弟子等也」(出典:今昔物語集(1120頃か)五)

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