セリウム異常(読み)セリウムいじょう

最新 地学事典 「セリウム異常」の解説

セリウムいじょう
セリウム異常

cerium anomaly

地球・惑星物質中の希土類元素存在度をコンドライト隕石中のそれで規格化し,その値を原子番号順にプロットした希土類元素存在度パターンは一般に滑らかな変動を示すが,CeはEuとともにときに滑らかなパターンからはずれてプロットされる。これをセリウム異常といい,通常3価のイオンとして挙動する希土類元素の内にあって,Ceが4価として挙動したことによる。マンガンノジュールに正,海水や海洋堆積物に負の異常がみられることが多い。島弧火山岩や月の岩石などにもわずかながら観察される。コンドライト隕石中のCAIsにもみられるが,これはCeが酸素の多い環境下で他の希土類元素より揮発性に富むことによると考えられ,太陽系(水素が多く還元的)外での蒸発・凝縮作用が示唆される。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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