島弧(読み)とうこ

百科事典マイペディアの解説

島弧【とうこ】

弓なりに弧を描いて並ぶ列島。花綵(かさい)列島とほぼ一致。弧状列島とも。琉球諸島アレウト列島はその典型的な例で,大部分は太平洋の周辺,特に西部に多く,大西洋には西インド諸島と南米〜南極大陸間のものとがある。爆発性の激しい活火山,頻発(ひんぱつ)する大小の地震,深さ数百kmに達する深発地震,著しい重力異常,並行する深い海溝(かいこう)などが特徴的。大陸の一部でこのような島弧と同じ特徴をもつ場所(たとえばアンデス山脈)を陸弧という。これらの地域は現在の地球表面で最も活動的な地域で,海洋プレートが沈み込んでいるところと考えられている。
→関連項目海底地形火成作用グリーンタフ変動太平洋

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岩石学辞典の解説

島弧

深い海溝の陸側に沿って存在する弧状の島列.広義には大陸の山脈などの陸弧(continental arc)を含めることもある.常に海溝とセットとなって存在し海洋プレートの収束部分と考えられており,地形的な意味よりも構造的な意味合いが強い[地学団体研究会 : 1996].

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世界大百科事典 第2版の解説

とうこ【島弧 island arc】

大洋に面する側(前面)は海溝でふちどられ,背後(大陸側)に縁海を有する細長い島の列(〈海底地形〉の項目の図1参照)。一般に大洋側に突出した弧をなしているので,島弧または弧状列島とよばれる。海溝付近から陸の下へ向かって斜めに沈み込むサブダクション帯の上に位置し,それに沿う深発地震面と,島弧の地殻内に起こる浅い地震の存在によって特徴づけられている。海溝軸から陸側に約100km離れた線(火山前線)とその陸側に活火山の列が存在する。

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