図書館情報学用語辞典 第5版 「セレンディピティ」の解説 セレンディピティ 偶然に思いがけない幸運な発見をする能力,またはその能力を行使すること.この能力により,失敗した実験の結果から予想外の有用なデータや知識を得たり,検索結果を点検しているときにノイズの中から偶然に当初の目的とは異なる価値のある情報を発見したりできる.ただし,すべてが偶然や幸運に依存するのではなく,有用なデータ,情報に気付くための基盤となる潜在的な知識や集中力,観察力,洞察力を要する.英国の小説家,ウォルポール(Horace Walpole 1717-1797)がスリランカの昔話『セイロン(Serendip)の三王子』(Three Princes of Serendip)にちなんで造った語といわれる.[参照項目] ブラウジング 出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報 Sponserd by
知恵蔵mini 「セレンディピティ」の解説 セレンディピティ 偶然の出来事から、大切なことや本質的なことを学びとること、あるいはその能力。18世紀の英国人作家ホレス・ウォルポールがスリランカの童話『セレンディップの3人の王子たち』をもとに作った造語とされる。細菌実験中のくしゃみをきっかけに抗生物質のペニシリンが発見され、実用化されたことなどが典型的な例としてあげられる。ビジネスや科学の分野においては新しい商品や価値などを生む力として注目されており、偶然の中から単なる幸運によって価値あるものを見い出すのではなく、基礎となる知識や柔軟性、行動力などのさまざまな能力や性質が総合的に備わっていることが重要である、という文脈で言及されることが多い。 (2020-2-18) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by