最新 地学事典 「ゼノサーマル鉱床」の解説
ゼノサーマルこうしょう
ゼノサーマル鉱床
xenothermal deposit
W.Lindgrenの分類を一部修正して,A.F.Buddington(1935)が提唱。高温の熱水溶液が地下浅所に上昇し,高温から低温の広い温度範囲で多くの鉱物が沈殿したと考えられる鉱床。多くは複合鉱脈をなす。鉱石鉱物は錫石・鉄マンガン重石・磁鉄鉱・灰重石・輝水鉛鉱・輝蒼鉛鉱・自然蒼鉛等。脈石鉱物は石英・蛍石・電気石・トパーズ・正長石・透輝石・金雲母・りん灰石等。これら鉱石・脈石鉱物の水平的・垂直的帯状分布が顕著である。母岩の変質鉱物は主に電気石・カオリン・明ばん石・セリサイト。兵庫県の生野・明延鉱床,栃木県足尾鉱床やボリビアの錫鉱床が代表例。
執筆者:鹿園 直建
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

