ゼノサーマル鉱床(読み)ゼノサーマルこうしょう(その他表記)xenothermal deposit

岩石学辞典 「ゼノサーマル鉱床」の解説

ゼノサーマル鉱床

高温低圧の条件で形成された鉱床で,浅い深度に位置を占めた深成岩急冷に伴われたもの.そのため鉱物組合せは複雑で,初期に形成された高温鉱物後期に結晶した低温鉱物に伴われることがある[Buddington : 1935].高温の熱水溶液が地表近くまで高温状態で上昇し,地表近くで流体中の鉱物成分を沈澱するため高温性の鉱物から低温性の鉱物まで広い温度範囲の鉱物が鉱体内に共存する特徴がある鉱床である.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android