ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼメリング峠」の意味・わかりやすい解説 ゼメリング峠ゼメリングとうげSemmering オーストリア東部,ニーダーエスターライヒ州とシュタイアーマルク州の境にある標高 985mの峠。西側のムール川水系と東側のライタ川水系を分ける。アルプスの峠としては最も東にあり,最も低い。 12世紀頃から,ウィーンから北イタリア,バルカン半島,あるいはエンス川の谷を経てオーストリア西部への重要な交通路となった。 1728年,峠越えの馬車道が開通 (1839~42改修) 。 1854年峠の下 (標高 897m) を全長 1430mのトンネルによって抜けるようになった世界最初の山岳鉄道であるゼメリング鉄道は,1998年世界遺産の文化遺産に登録。 1952年,第2トンネル開通。峠の上の集落ゼメリングは保養地,スポーツ基地となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by