ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュタイアーマルク州」の意味・わかりやすい解説 シュタイアーマルク〔州〕シュタイアーマルクSteiermark オーストリア南東部,スロベニアと国境を接する州。州都グラーツはオーストリア第2の都市。北部はアルプス山脈の南東端を形成する多くの山脈と谷から成る。南部はハンガリー盆地へ続く丘陵地。森林が多く「緑のシュタイアー」と呼ばれる。石器時代から人類が居住し,ローマ時代にはケルト人の王国があった。8世紀頃,フランク王国の辺境領 (マルク) が設けられた。歴史的にスラブの影響も強かったが,人種的にはゲルマン系で,90%がカトリック。人口の 40%がコムギ,トウモロコシの栽培,牧畜などに従事。鉱工業も重要で,鉄,褐炭,マグネシウムなどを産し,ムール河谷のグラーツ,レオーベンなどに重工業が発達する。面積1万 6388km2。人口 118万 4593 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by