そほ降る(読み)そぼふる

精選版 日本国語大辞典 「そほ降る」の意味・読み・例文・類語

そぼ‐ふ・る【そぼ降】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 古くは「そほふる」。「そほぶる」「そおふる(ぶる)」の時代も ) しとしとと細かい雨が降る。しめやかに雨が降る。
    1. [初出の実例]「伊夜彦おのれ神さび青雲のたな引く日すら小雨曾保零(ソホふる)」(出典:万葉集(8C後)一六・三八八三)
    2. 「Souofuru(ソヲフル)〈訳〉霧雨が降る。歌語」(出典:日葡辞書(1603‐04))

そほ降るの語誌

( 1 )ソホフルのソホは、動詞ソホツの語幹と同根で擬声語に由来するものと思われる。
( 2 )「伊勢物語」古写本の仮名書き例や旧注の「添降」「添雨」「壮雨」といった漢字表記、挙例の「日葡辞書」などからハ行転呼でソヲフルとなったことが知られ、また、「古今集声点本」などにはソホブル・ソヲブルの語形も見えている。
( 3 )音変化によって音象徴の効果が減退したソヲフルは、やがて雅語となって口頭語から退き、代ってソボフル、さらにはショボフル・ショボツクといった新語形を生んで現在にいたっている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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