ぞは

精選版 日本国語大辞典 「ぞは」の意味・読み・例文・類語

ぞ‐は

(係助詞「ぞ」および「は」の文末用法が重なったもの) 中古疑問を表わす文に用いられる。「ぞ」は本来聞手に対する働きかけであるが、下に「は」がつくことによって詠嘆性の方が強くなる。
※兼盛集(990頃)「群れたちて目もはるの野に引く松の千とせの数はたが為にぞは」
源氏(1001‐14頃)夕霧「何につけてか世に経るはえばえしさも、常なき世のつれづれをもなぐさむべきぞは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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