ゾーム(英語表記)Sohm, Rudolf

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゾーム」の意味・わかりやすい解説

ゾーム
Sohm, Rudolf

[生]1841
[没]1917
ドイツのルター派教会法学者。ロシュトック大学に学び,1870年にゲッティンゲン大学助教授,フライブルク大学教授。 72年にはシュトラスブルク大学で,87年以降はライプチヒ大学で一般ドイツ法と教会法を教えた。 19世紀末からの教会法の展開に対して,彼は,教会の法的規制は教会の本質に矛盾し,制度化する以前の初代教会の霊的に自由な生活こそ真の教会のあり方であると主張した。この主張は,現代神学にも影響を与えている。主著"Das Verhältnis von Staat und Kirche" (1873) ,"Institution Geschichte und System der römischen Privatrechts" (84) 。

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