普及版 字通 「タツ・こひつじ」の読み・字形・画数・意味
9画
[字訓] こひつじ
[説文解字]
[字形] 象形
大+羊。大は母羊、その後ろからみた形。その胯間から小羊が生まれ落ちるさまで、その容易であることをいい、(達)の初文とみてよい。〔説文〕四上に「小羊なり」、〔玉〕に「生まるるなり」とあり、羊子の生まれるさまをいう。〔詩、大雅、生民〕「先づ生まるることの如し」とあるはの意。一気にやすやすと生まれることをいう形容の語である。
[訓義]
1. こひつじ。
2. こひつじが生まれる。
[声系]
〔説文〕二下に声としてを収め、「行きて相ひはざるなり」という。〔詩、風、子衿〕「挑(たう)たりたり」の〔伝〕に「挑は來相ひる貌なり」とする。挑達は身軽なさまをいう双声の連語で、の原意を示す例とはしがたい。
[語系]
・that、(脱)thuatは声近く、・は脱然として羊子の生まれるさまをいう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報