ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タドゥシャ遺跡群」の意味・わかりやすい解説 タドゥシャ遺跡群タドゥシャいせきぐんTadusha ロシア,沿海州のタドゥシャ川の遺跡群でウスチノフカ遺跡をもつ。 1959年地質学者 V.ペトルニによって,河口から 30kmのウスチノフカ村付近の段丘で旧石器時代の遺跡が発見された。石刃を剥片加工した石核が多く,しかもその石核はルバロア型の特徴をもっていた。またボートや船の竜骨の形をしたゴビ型石核も発見された。旧ソ連の考古学者 A.オクラドニコフはこの遺跡について,旧石器末期のモンゴル,沿海州,カムチャツカ,日本,さらにはアメリカ大陸を結ぶ文化の流れが考えられると述べている。なおウスチノフカの下層は1万 7000~1万 5000年前の時期と考えられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by