沿海州(読み)エンカイシュウ

百科事典マイペディアの解説

沿海州【えんかいしゅう】

ロシア,極東の地方。行政単位としてはプリモルスキー・クライPrimorskii Krai(沿海地方)。東側はシホテ・アリン山脈,南西にハンカ(興凱)湖岸低地がある。石炭,木材,金を産し,漁業,毛皮獣飼育が行われる。19世紀半ばにロシア領。アルセーニエフの《デルス・ウザーラ》(1923年)の舞台としても知られる。ウラジオストク。16万5900km2。230万2000人(1993)。
→関連項目吉林[省]北京条約

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世界大百科事典 第2版の解説

えんかいしゅう【沿海州 Primorskii krai】

ロシア連邦の南東端,日本海に面する地方。沿海地方,プリモルスキー地方ともいう。面積16万5900km2,人口228万(1990)。州都ウラジオストク。1860年の清国との北京条約によって,ロシア帝国の領土となった。当初の行政区分は,ハバロフスクからアムール下流域,のちのサハリン州とカムチャツカ州の全域を含んでいたが,1909年にこの両州が分けられ,14年にアムール下流域がサハリン州に移管された。38年に決定された今日の沿海地方は革命期の沿海州の南半分に当たり,ハバロフスクやその周辺地域は含まれない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沿海州
えんかいしゅう
Приморская Область/Primorskaya Oblast'

ロシア連邦の東部、沿海地方の旧称であるが、日本では現在も「沿海州」の名でよばれることが多い。

[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

えんかい‐しゅう ‥シウ【沿海州】

ロシア連邦のシベリア東南部を占め、日本海に面する地域。正式な行政区画では沿海地方。地下資源に富み、製材業が盛ん。中心都市ウラジオストク。

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

沿海州
えんかいしゅう

ロシアのシベリア南東端部,日本海に面する州。ロシア語ではプリモルスキー地方という
7世紀以来,渤海 (ぼつかい) ・遼・金などの領地となり,元代以後,中国領となった。1847年シベリア総督となったムラヴィヨフは,アイグン(愛琿)条約(1858)でこの地をロシア・清両国の共同管理地,北京条約(1860)で完全にロシア領とし,ウラジヴォストーク港を建設して東アジア進出の拠点とした。

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