食の医学館 「タヒボ」の解説
タヒボ
インカ帝国のころから、先住民が健康の源として愛飲してきましたが、その有効性が研究発表され、注目されだしたのは、1980年代です。
○栄養成分としての働き
タヒボにはキノンという色素成分があり、その1つがNQ801という有効成分です。NQ801の抗がん効果はキノコ抽出物より高いとの報告がありますが、それはNQ801が多彩な方法でがん細胞を抑さえ込むからです。がん細胞に直接作用して自殺を誘発し、初期転移性腫瘍(しゅよう)の浸潤を抑制し、さらにがんが新生血管をつくるのを抑えます。
免疫を強化し、活性酸素を除去するので、老化予防も期待されます。
またタヒボには抗炎症、鎮痛効果が認められますが、これは発痛誘発物質ブラジキニンの生成を抑制するためと考えられています。