コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

生成 せいせいbecoming; devenir; Werden

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生成
せいせい
becoming; devenir; Werden

広義には存在者におけるあらゆる変化をさし,狭義には消滅と対立して存在者の存在もしくは存在形式,様態などの発生を意味する。存在と生成の関係はきわめて古い問題であるが,生成は一般に同一基体上の性質の変化と,基体にあたる存在者の発生とを相対的にみて同じ見方で論じる立場が有力であった。アリストテレストミズム現実態可能態の体系では,生成とは,可能態が現実態へと移行することであり,この過程の終極は生成するものに内在するエンテレケイアである。生成現象の最終的原因はアリストテレスにおける第一動者であり,スコラはこれを神とみなした。近代ではヘーゲルが生成を基本原理とする動的な哲学体系を立てた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

せい‐せい【生成】

[名](スル)
ものができること。また、ものを新たにつくり出すこと。「薬品を生成する」
哲学で、事物がある状態から他の状態になること。また、その過程。転化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

せいせい【生成】

( 名 ) スル
生じること。また、生じさせること。 「新しい物質が-する」
物がその状態を変化させて他の物となること。転化。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生成
せいせい
becoming英語
devenirフランス語
Werdenドイツ語

運動や変化とともに、静止、不変、存在に対する哲学原理。アリストテレスの哲学では、場所運動、増減(量変化)、性質変化と並び、実体のカテゴリーに関する変化と定義された。非存在が存在となる過程が生成である。そこで、存在と生成のいずれをより根源的であるとするかによって、哲学流派の間にもっとも根本的な対立が生ずる。戦いが万物の父であるとしたヘラクレイトスは生成の哲学を代表するものであり、生成は非存在の存在を許す不合理を含むという理由で、生成を否定したパルメニデスは存在の哲学の代表者である。生成と存在の問題は、哲学にもっとも根源的な思索を要求する永遠の問題である。[加藤信朗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の生成の言及

【すし(鮓∥鮨)】より

… 室町時代は日本のすしに大きな画期をもたらした時代である。前代からの馴れずしはウナギ,ドジョウ,ナマズなど新しい材料を加えて盛んにつくられていたが,同時に馴れずしでは食べなかった飯を食べるものにした生成(なまなれ∥なまなり)というすしが発明されたのである。ウナギの馴れずしは宇治丸(うじまる)とも呼ばれた。…

※「生成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

生成の関連キーワードヴァイツゼッカー‐ウィリアムズの近似ワイゼッカー‐ウィリアムズの近似ヒドロキシメチルフルフラールホスホグルコノラクトン過ヨウ素酸シッフ反応プロアントシアニジン標準生成エンタルピーメタン生成古細菌最大重なりの原理ジェネレーターナリンギナーゼクリプトン85酸化的リン酸化安定性逆転則化学反応機構シアン配糖体化学的堆積物位置特異性シッフ反応青酸配糖体

今日のキーワード

内密出産

ドイツで2013年に法律が制定され、14年から実施されている妊婦支援の制度。母親は相談機関に実名で相談し身元を明かす証書を封印して預け、医療機関では匿名で出産する。子は原則16歳になったら出自を知るこ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

生成の関連情報