タルボタイプ(その他表記)talbotype

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タルボタイプ」の意味・わかりやすい解説

タルボタイプ
talbotype

イギリスの W.タルボットが発明したネガ・ポジ写真法。 1841年公表。初めカロタイプ Calotypeと呼ばれたが,のち発明者の名にちなんで改称。紙に硝酸銀溶液を塗布したのちヨウ化カリウム溶液に浸してヨウ化銀を生成させ,湿潤状態のまま撮影,硝酸銀と酢酸没食子酸の混合溶液で現像して,紙製のネガを得る写真法。

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改訂新版 世界大百科事典 「タルボタイプ」の意味・わかりやすい解説

タルボタイプ
talbotype

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世界大百科事典(旧版)内のタルボタイプの言及

【写真】より

…彼女の写真は今でいうクローズ・アップの手法を用いた先駆でもあるが,〈人物の内面性〉をとらえていることで高い評価を得ている。その評価の一端は,彼女の用いたカロタイプcalotype(またはタルボタイプ)という写真術に負うものであった。この方法はW.F.タルボットの考案によるもので,紙の上に感光材料を塗って撮影し,これを現像した後,再び同じ感光紙にプリントするので,何枚も同じ写真の複製を作ることができた。…

【タルボット】より

…ケンブリッジ大学出身。フランスのL.J.M.ダゲールの銀板写真発明の数年前から写真の研究を開始し,1841年,カロタイプ,後にタルボタイプと名付けた紙写真法をローヤル・ソサエティで発表した。タルボタイプは紙に硝酸銀水溶液を塗って乾かし,次にこれをヨウ化カリウム水溶液に浸してヨウ化銀結晶を紙の上に作る。…

※「タルボタイプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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