たる爆弾(読み)たるばくだん

共同通信ニュース用語解説 「たる爆弾」の解説

たる爆弾

円筒形の鉄製容器などに火薬や石油類、くぎ、金属片を詰め込んだ爆弾。旧ソ連軍が使用したのが始まりとされる。単純な構造製造が容易な一方破壊力が大きいのが特徴。シリアで使われているのは主に250キロと500キロタイプで、最大半径250メートルの範囲で人を殺傷する力があるという。シリア政府軍は遅くとも2012年8月ごろから投下による空爆を開始したとみられ、反体制派側はこれまでにたる爆弾で2万人以上が死亡したとしている。(カイロ共同)

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知恵蔵mini 「たる爆弾」の解説

たる爆弾

円筒形の容器に火薬や石油類を詰めた爆弾の通称。米国務省によると、米軍ベトナム戦争で多用したナパーム弾に似た兵器で、標的が絞りにくく広い範囲に被害を及ぼし燃焼性が高いという。そのため無差別的攻撃となり、一般住民の被害増加を引き起こしやすい。2011年より内戦が続くシリアのアサド政権が、反体制派支配地域への空爆作戦に用いており、13年12月22日には、北部アレッポ周辺で同爆弾により子供を含む56人が死亡したことが確認された。

(2013-12-26)

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