タンポタケ(英語表記)Cordyceps capitata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タンポタケ」の意味・わかりやすい解説

タンポタケ
Cordyceps capitata

子嚢菌類核菌類バッカクキン目ニクザキン科。ツチダンゴ Elaphomyces cervinusという地下生の子嚢菌の子実体に寄生し,秋に林下地面に発生する。その形は亜球形の頭部とほぼ円筒形の茎部とから成りたんぽ槍を思い起させるのでこの名がある。頭部は径7~15mmで赤褐色のちに黒色,茎部は径5~6mm,高さ5~6cmで黄緑色のちに黒色となる。頭部の表面に粒状の構造がみられるが,それは子嚢殻の頂端部が並んだもので,そこに生じる孔口から子嚢胞子が出る。日本の本州,中国,ヨーロッパ,北アメリカに分布する。

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