ターク・イ・ブスターン遺跡(読み)ターク・イ・ブスターンいせき(その他表記)Takht-i-Bustān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ターク・イ・ブスターン遺跡
ターク・イ・ブスターンいせき
Takht-i-Bustān

イラン,ケルマーンシャー郊外にあるササン朝時代末期の遺跡遺構は崖をうがって造り出し,浮彫で装飾された大小2つのアーチ形洞穴から成り,その前面に池と庭園が配置されている。大洞の入口両側にニケ女神の浮彫,内奥正面上段にアフラ・マズダ神,アナヒタ女神,ホスロー2世が立つ帝王叙任式図があり,内奥正面下段はホスロー2世の騎馬像が刻まれている。大洞内部両側面には帝王狩猟図が描写されている。小洞内奥正面上段にはホスロー2世と3世の立像浮彫がある。6世紀末~7世紀初めの作品である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む