ダビト4世(その他表記)Davit Ⅳ

改訂新版 世界大百科事典 「ダビト4世」の意味・わかりやすい解説

ダビト[4世]
Davit Ⅳ
生没年:1073?-1125

グルジア王。在位1089-1125年。グルジア王国の独立と中央集権化の推進者。建設者(アグマシェネベリAghmashenebeli)と呼ばれる。1121年ディドゴルの戦でムスリム連合軍を破り,翌年トビリシを奪ってここに首都を移した。トルコ系の遊牧民であるキプチャク人騎兵やヨーロッパ人傭兵からなる常備軍を創設し,また都市貴顕や廷臣を重用して,大諸侯の勢力を抑えた。国内各地で建築事業を盛んにするとともに,学芸発達にも意を用いた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のダビト4世の言及

【グルジア】より

…正式名称=グルジア共和国Sakartvelos Respublikis∥Republic of Georgia面積=6万9700km2人口(1996)=536万人首都=トビリシTbilisi(日本との時差=-4時間)主要言語=グルジア語(公用語),ロシア語,アルメニア語通貨=ラリLariヨーロッパ南東部,大カフカス山脈南西斜面と黒海東岸にはさまれた共和国。ソ連邦を構成する共和国の一つであったグルジア社会主義共和国Gruzinskaya SSR(正称はサカルトベロ・ソビエト社会主義共和国Sakartvelos Sabchota Sotsialisturi Respublika)が,1991年4月グルジア共和国として独立回復を宣言した。…

【トビリシ】より

…7世紀アラブ,9~11世紀にはハザル,イラン,セルジューク・トルコの侵攻をうけた。1122年ダビト4世が解放し,統一国家の首都とするが,13世紀以降モンゴルなどの侵攻をうけ,15世紀末以降イラン,トルコの角逐の場となった。1801年,ロシアの東グルジア併合後はカフカス支配の拠点となり,45年カフカス総督府がおかれる。…

※「ダビト4世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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