出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡にあった旧町名(北川町(ちょう))。現在は延岡市(のべおかし)の北部を占める地域。旧北川町は1972年(昭和47)町制施行。2007年(平成19)延岡市に編入。旧町域は大分県境に接する。北川、祝子(ほうり)川流域に属し、大部分が山地で大崩山(おおくえやま)、可愛岳(えのだけ)などが知られる。JR日豊(にっぽう)本線、国道10号、326号が通じる。南部の長井は古代日向(ひゅうが)駅家(えきか)の一つで、荘園(しょうえん)長井院(ながいのいん)も置かれた。可愛岳の麓(ふもと)には円墳があり、可愛御陵参考地である。林業が中心で、シイタケ、アユなどを産する。八戸(やと)では紅谿石(こうけいせき)とよばれる硯石(すずりいし)を産出する。中心地は熊田。
[横山淳一]
高知県東部、安芸(あき)郡の村。奈半利(なはり)川の中流に位置する山村で、林野率は90%以上に達する。林業が盛んでスギ、ヒノキの用材生産が多く、1960年(昭和35)までは奈半利川森林鉄道によって下流の奈半利町へ運ばれていたが、トラック輸送に変わった。農業ではユズの生産量が多く、ハウス栽培もみられ、ユズ酢やジュースの工場がある。国道493号が通じる。1965年完成の魚梁瀬(やなせ)ダムをはじめ三つのダムがあり、電源開発が進められている。面積196.73平方キロメートル、人口1146(2020)。
[正木久仁]
福井県西部、若狭(わかさ)地方を流れる川。一級河川。上流の天増川(あますがわ)は福井・滋賀県境の野坂(のさか)山地の三十三間山(842メートル)東方に源を発して滋賀県内を南に流れるが、水坂(みさか)峠からの水をあわせてのち西北西に急転して福井県に入り、ほぼ一直線に小浜(おばま)湾に注ぐ。これが熊川(くまがわ)断層谷で、この自然の通路を若狭街道(九里半越(ごえ))が琵琶(びわ)湖岸の今津と小浜を結んでいる。中・下流の狭い谷底平野は古代より若狭の中心であった。河口は南川との複合デルタで、そこに小浜市が立地する。延長30キロメートル、流域面積215平方キロメートル。
[島田正彦]
高知県東部,安芸郡の村。人口1367(2010)。南は室戸市,北東は徳島県に接する。中央部を奈半利川が南流し,沿岸にわずかに耕地が開け,集落が点在する。ほぼ全域を山林が占め,杉,ヒノキの生産のほか,特産のユズのハウス栽培も行われる。1960年代より奈半利川水系の電源開発が行われ,長山,二又,魚梁瀬(やなせ)に発電所が建設された。幕末の志士中岡慎太郎の生家がある。
執筆者:萩原 毅
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…17世紀八ヶ岳の西麓に開拓された広原の稗底(ひえぞこ)は1200mの高地で,高山集落の上限であったが冬季酷寒のため放棄された。赤石山地の大鹿村北川は養蚕業の最盛期には集落の上限は1490mに達し,当時は日本最高であったが,1930年代からその上限は下降し,61年の集中豪雨による土石流で壊滅した。第2次大戦後の高距開拓地としては霧ヶ峰農場(1320m)や,笛吹川の一支流琴川の上流の柳平(1500m)がある。…
…海岸沿いに多くの温泉がわくため,とくに1961年の伊豆急行電鉄開通後は温泉と火山景観を主体とする観光地として発展している。温泉は北から大川温泉(弱食塩泉,45~90℃),北川(ほつかわ)温泉(弱食塩泉,110℃),熱川(あたがわ)温泉,片瀬温泉,白田温泉(弱食塩泉,80~100℃),稲取温泉と並び,東伊豆温泉郷とよばれている。南西部の山地には野生動物を放し飼いする伊豆バイオパークがある。…
※「北川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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