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平時においても恒常的に維持されている軍隊。百年戦争時にフランスのシャルル7世が創設した軍隊が近代常備軍の起源とされる。火器の普及や戦術の変化などにより,従来の封建制による騎士の軍隊に代わって,より多くの兵士で構成される専門部隊が必要となった。近世の絶対主義の時代になると,軍事費をまかなうための財政が整備され,国王の直接支配のもとに強大な常備軍の創設が可能となった。また,こうした軍人を育成するための士官学校も充実した。常備軍は当初,徴募された民兵と職業軍人である傭兵とで構成されたが,国民国家の発展とともに,自国民からなる軍隊が望ましいとされるようになった。
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…〈文民統制〉と訳す。一般的には軍人は文民civilianの権力に服従すべきことを意味するが,巨大な常備軍を備える現代国家において,シビリアン・コントロールの意味するところは一義的でない。シビリアン・コントロールの思想と制度は,清教徒革命および名誉革命を経たイギリス,これに学んだ独立革命後のアメリカにおいて生まれた。…
…彼らは100人未満の小集団をなし隊長の固い統率下にあり,合戦ごとに傭われた。職業的戦闘員という点は後の常備軍志願兵と共通しているが,集団単位で契約すること,短期契約であることが違っている。雇用外の時には略奪集団に転じ,治安に大害を及ぼした。…
…明治・大正期における国民の兵役義務に関して定めた法令。廃藩置県後,1万足らずの政府直轄軍である親兵のほかには旧各藩兵から成る4鎮台歩兵10大隊と19小隊・砲隊2隊の地方軍しかもっていなかった明治政府は,早急に統制ある常備軍建設の必要に迫られた。実現すべき兵制については,壮兵=職業兵制とするか,徴兵制とするか,民兵=国民軍制とするかについて議論があったが,陸軍大輔山県有朋の主導権のもとに徴兵制が採用され,1872年(明治5)11月に徴兵の詔・徴兵告諭,翌年1月に徴兵編成並概則を布告した。…
※「常備軍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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