ダルブカ(読み)だるぶか(その他表記)darbuka

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダルブカ」の意味・わかりやすい解説

ダルブカ
だるぶか
darbuka

西アジアや北アフリカに分布する木製陶製・金属製のゴブレット形片面太鼓。全長30~40センチメートルの胴に直径20~30センチメートルの皮膜が膠(にかわ)などで張られる。内部は空洞で、底部は開いたままになっている。奏者は楽器をわきに抱えたり膝(ひざ)の上にのせたりして支え、両手指と手のひらをさまざまに用いて繊細なリズムを打ち出す。地域により呼称も異なり、イランではドンバックとかザルブトルコではドゥンベレク、モロッコではデルボッカとよばれる。イランではおもに古典音楽合奏のリズム・パートに、その他の地域では民俗音楽の伴奏に用いられる。

[山田陽一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダルブカ」の意味・わかりやすい解説

ダルブカ

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