化学辞典 第2版 「チウラムジスルフィド」の解説
チウラムジスルフィド
チウラムジスルフィド
thiuram disulfide
図示した一般式(R,R′はアルキル基やアリール基,水素など)をもつ化合物の総称.ジチオカルバミン酸塩(たとえば,R2NC(=S)SM)をヨウ素酸化すると得られる.一般に,結晶性のよい化合物で,ゴムの加硫促進剤,ジエンの乳化重合促進剤,殺菌剤,防かび剤として広く用いられている.R=R′=Hの化合物(C2H4N2S4(184.31))は分解点152 ℃.アセトンに可溶,水,エーテルに不溶.エタノール中で一部分解する.[CAS 504-90-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報