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殺菌剤 さっきんざい germicide

翻訳|germicide

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

殺菌剤
さっきんざい
germicide

あらゆる微生物を殺す作用のある薬剤をいう。殺菌の目的は2つに大別できる。1つは,対象中に存在しているすべての微生物を完全に死滅させるか除去することで,もう1つは,対象中の病原菌を死滅あるいは減少させて,感染力のない安全な状態にすることである。

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デジタル大辞泉の解説

さっきん‐ざい【殺菌剤】

殺菌に用いる薬剤の総称。ホルマリンクレゾールアルコールなど。

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百科事典マイペディアの解説

殺菌剤【さっきんざい】

微生物を死滅させる効果をもつ薬剤の総称。殺菌剤には,環境や器具器材が汚染されたときに使用するものと,創傷などに際して感染を防ぐものとがあり,前者には塩素や塩素化合物,フェノールヨウ素化合物があり,後者ではヨードチンキが代表的。
→関連項目殺菌農薬有機塩素化合物

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栄養・生化学辞典の解説

殺菌剤

 微生物を死滅させる薬剤.

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世界大百科事典 第2版の解説

さっきんざい【殺菌剤 antimicrobial】

殺菌薬ともいう。細菌の生活力を奪う薬剤をいうが,日本では殺菌の語は単に細菌を殺すことだけでなく,もっと広い意味で用いられ,ウイルス,芽胞,カビなど,多くの種類の微生物を不活化することをいう。アメリカなどでは殺菌はbactericideというが,ウイルスについてはvirucide,芽胞についてはsporicide,カビについてはfungicideと分けて使用することが多い。将来はわれわれも,殺菌,殺ウイルス,殺芽胞などと分けて使用したいものである。

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大辞林 第三版の解説

さっきんざい【殺菌剤】

病原微生物を殺す作用をもつ薬剤。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

殺菌剤
さっきんざい

病原微生物を殺滅または生育阻止する効果をもつ薬剤。一般に、感染予防を主目的として医療用に使用する場合は消毒薬とよばれることが多い。[編集部]

農薬としての殺菌剤

農作物(樹木および農林産物を含む)を病害から予防または防除するために用いる薬剤。農作物に病気を引き起こす病原は、おもにウイルス、細菌および糸状菌(菌類)であるが、農作物の保護には、菌類がもっとも重要な病原であるため、殺菌剤と称している。殺菌剤のなかには、病原菌に対し直接的な殺菌効果がなくとも農作物の保護効果を有するものがあり、このような殺菌剤を非殺菌性殺菌剤、感染制御剤または静菌剤と称する。
 歴史的には、無機化合物が最初に殺菌剤として使用された。もっとも古い殺菌剤は、硫黄(いおう)であり、紀元前から古代ギリシアで病害を防ぐために使用されていたようである。現在でも、硫黄と石灰を混合した石灰硫黄合剤(1851年フランスのグリソンGrisonにより発見)として使用されている。この石灰硫黄合剤は、日本で1917年(大正6)ごろに初めて工場生産された農薬である。18世紀後半には、硫酸銅に殺菌効果があることが知られるようになり、1882年フランスのボルドー大学のミラルデPierre-Marie-Alexis Millardet(1838―1902)が硫酸銅と生石灰(酸化カルシウムCaO)の混合物(ボルドー液)がブドウへの薬害を軽減し、ブドウべと病菌に卓効を示すことを発見した。このボルドー液は、現在でも世界各国で使用されている。
 日本では、15世紀に硫黄と松脂(まつやに)の混合物を木口の消毒に使用したようである。19世紀になると、麦の種子を消毒するために木灰(きばい)(「もっかい」とも読む)や木灰汁(もくあく)が利用された。20世紀になると、有機合成農薬に関する研究が盛んになり、その初期には、有機水銀殺菌剤の塩化メトキシエチル水銀が1934年(昭和9)に種子殺菌剤として導入され、1937年にイネの大病害であるいもち病防除に卓効を示す酢酸フェニル水銀が日本で初めて合成された。しかし、水銀の残留による人体への影響が懸念され、1968年(昭和43)にその使用は中止された。その後、有機ヒ素殺菌剤およびジチオカーバメート殺菌剤が開発され、現在まで、優れた効果のみならず、より人畜や環境に影響を及ぼさないことを指向して多様な殺菌剤が開発されている。
 殺菌剤の処理時期により、農作物が病害に感染しないようにあらかじめ殺菌剤を散布する方法を予防処理、その効果を予防効果、その目的で使用する殺菌剤を予防剤(保護剤)という。一方、農作物が病害に感染後、病気の進展を阻止するために使用する殺菌剤を治療剤、その効果を治療効果という。殺菌剤による農作物の治療効果は、動物とは異なり、農作物には癒傷(ゆしょう)組織(病気の痕跡(こんせき))が残り、完全に元どおりには回復しない。
 殺菌剤は、病原菌の標的との相互作用(作用機構)により、細胞壁合成阻害剤、細胞膜の脂質の生合成を阻害するエルゴステロール生合成阻害剤やリン脂質生合成阻害剤、メラニン生合成阻害剤、電子伝達系阻害剤、細胞分裂阻害剤(紡錘糸形成阻害剤)、エネルギー代謝阻害剤、宿主(しゅくしゅ)抵抗性誘導剤、ピリミジン系殺菌剤などに分けられる。[田村廣人]

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