チャヤノフ(その他表記)Chayanov, Aleksandr Vasil'evich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャヤノフ」の意味・わかりやすい解説

チャヤノフ
Chayanov, Aleksandr Vasil'evich

[生]1888. モスクワ
[没]?
ロシアの農業経済学者。ペトロフ農科大学卒業後,ヨーロッパへ農業視察,1912年スイスの E.ラウルのもとで小農経済の研究方法を学び,帰国して 13年母校の農業経済学科主任教授,17年の革命当時は臨時政府の農務次官で,中央土地委員会委員を兼任。革命後は農業協同組合中央会議長,20年ティミリアゼフ農業アカデミー経済学首席教授,農業政策研究所長を歴任したが,1920年代後半に反革命を企てて告発され,30年コンドラチエフ=チャヤノフ=スタノフ裁判で有罪となり失脚。ロシアにおける小農的労作経営の実証分析を基礎とした小農経済論を中心とする農業経済論で有名。主著『小農経済の原理』 Ocherki teorii trudovogo khozyaystva (1911~12) ,『農業指導の理論と方法』 Osnovnye idei i metody raboty obshchestvennoi agronomii (18) など。

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