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磐梯山 ばんだいさん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磐梯山
ばんだいさん

福島県北部,猪苗代湖の北にそびえる火山活火山で,常時観測火山。標高 1816m。那須火山帯に属する。基盤は花崗岩および安山岩からなる。南麓と東麓に裾野をひく美しい円錐形火山(→成層火山)。最高峰の大磐梯山ほか赤埴山(1430m),櫛ヶ峰(1636m)などが沼ノ平の旧火口を囲む。大磐梯の北側には旧火口を囲むもう一つの主峰小磐梯(別称裏磐梯)があったが,1888年の爆発山体崩壊が起こり,死者 461人を出した。泥流は北側に流れ,檜原湖小野川湖秋元湖などの堰止湖と,五色沼などの小湖を形成。この爆発は磐梯式噴火として世界的に有名。山麓には,中ノ湯温泉や川上温泉,押立温泉などの温泉郷があり,夏の避暑や登山,冬のスキーの基地として利用されている。磐梯朝日国立公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

ばんだい‐さん【磐梯山】

福島県北部にある火山。標高1816メートル。明治21年(1888)の爆発で檜原(ひばら)湖などができた。会津富士

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百科事典マイペディアの解説

磐梯山【ばんだいさん】

福島県中北部,猪苗代湖の北にある成層火山。標高1816m(大磐梯山)。安山岩からなり,山頂に火口跡沼ノ平がある。《万葉集》にみえる会津領にあたるとされ,信仰の山として江戸時代から登山者が多かった。
→関連項目秋元湖猪苗代[町]猪苗代湖小野川湖北塩原[村]五色沼山体崩壊泥流日本百名山磐梯式噴火檜原湖福島[県]

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

ばんだいさん【磐梯山】

福島の日本酒。吟醸酒純米酒本醸造酒、普通酒がある。原料米は五百万石など。仕込み水は磐梯西山麓湧水群伏流水。蔵元の「磐梯酒造」は明治23年(1890)創業。所在地は耶麻郡磐梯町大字磐梯字金上壇。

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世界大百科事典 第2版の解説

ばんだいさん【磐梯山】

福島県北部,猪苗代湖北方に位置する火山。頂上付近の直径約1.5kmの沼ノ平火口を中心に円錐形の山容を呈し,会津富士ともいわれている。《万葉集》の東歌に〈会津嶺(あいづね)〉と詠まれ,民謡《会津磐梯山》でも親しまれている。沼ノ平火口は琵琶沢などの浸食谷によって火口壁が破壊され,このため山頂が主峰の大磐梯山(1819m),櫛ヶ峰(1636m),赤埴(あかはに)山(1427m)の3峰に分かれている。この火口は806年(大同1)に爆発した古い噴火口で,火口内には大小の沼や高層湿原があり,コケ類繁茂が特に顕著である。

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大辞林 第三版の解説

ばんだいさん【磐梯山】

福島県中北部、猪苗代湖の北にある火山。海抜1819メートル。1888年(明治21)に大噴火し、裏磐梯三湖や五色沼などを形成。会津富士。会津嶺

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日本の地名がわかる事典の解説

〔福島県〕磐梯山(ばんだいさん)


福島県北部に噴出した複式成層火山の総称。最高峰の大(おお)磐梯山(標高1819m)、北東の櫛ヶ(くしが)峰(同1636m)、南東の赤埴(あかはに)山(同1430m)の中間に旧火口の沼ノ平(ぬまのたいら)がある。南側は表(おもて)磐梯、北側は裏(うら)磐梯または磐梯高原とよばれる。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。会津(あいづ)富士ともいう。1888年(明治21)の大爆発で、北方に押し出された泥流により長瀬(ながせ)川がせき止められ、桧原(ひばら)湖・小野川(おのがわ)湖・秋元(あきもと)湖・五色(ごしき)沼などの湖沼ができた。磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園の一部。南方に日本第4位の面積をもつ猪苗代(いなわしろ)湖をひかえ、山麓(さんろく)は川上(かわかみ)温泉ほか多くの温泉やスキー場に恵まれる。西側山腹をゴールドラインが越え、レークライン・磐梯吾妻(あづま)スカイラインが吾妻山方面とも結ぶ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磐梯山
ばんだいさん

福島県北部、耶麻(やま)郡の猪苗代(いなわしろ)、磐梯の2町と北塩原村にまたがる火山。標高1816メートル。新第三紀の砂質、泥質と凝灰質の堆積(たいせき)岩を基盤とする輝石安山岩の成層火山で、いまから3万年ほど前から活動してきたらしく、また、有史以後の噴火は水蒸気爆発2回だけである。頂部には、主峰の大磐梯や櫛ヶ峰(くしがみね)、赤埴(あかはに)山などで囲まれた直径約1.5キロメートルの沼ノ平火口があり、内部に大小の沼や高層湿原がある。火口は806年(大同1)に爆発、そのとき南方の猪苗代湖ができたという伝説があるが、信じがたい。火口の北壁をなしていた小磐梯山は、1888年(明治21)7月15日に突発した大爆発で崩壊し(1.2立方キロメートル余)、直径約2キロメートルのU字形の爆発カルデラができた。大岩屑(がんせつ)流が時速約80キロで北麓(ほくろく)に押し出し、諸集落を埋没し(死者461人)、裏磐梯三湖などの多数の湖沼を生じた。長い休眠後におきたこの大水蒸気爆発を典型とする特殊な噴火形式を磐梯式噴火という。1938年(昭和13)と1954年(昭和29)に、カルデラ壁大崩壊で被害を出した。カルデラ壁や沼ノ平火口内には硫気孔が散在。南麓の磐椅(いわはし)神社は山霊を祀(まつ)るが、椅は梯と同義で、天に昇る磐のはしごの意。農業神である。会津富士と仰がれ、民謡「会津磐梯山」でも親しまれ、磐梯朝日国立公園に属す。八方台口からの登山路が歩行距離最短だが、猪苗代口、翁島(おきなじま)口、裏磐梯口、川上口などからも登れる。若松測候所が常時火山観測中。[諏訪 彰]

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