デジタル大辞泉 「失脚」の意味・読み・例文・類語 しっ‐きゃく【失脚】 [名](スル)1 失敗したり陥れられたりして、地位や立場を失うこと。「失言がもとで大臣が失脚する」2 《「脚」を金銭の意の「あし」に通わせて》かかった費用。失費。「さのみ―もかからず」〈浮・古今堪忍記〉[類語]失墜・落ちる・落ち込む・陥る・落っこちる・下がる・沈む・下降する・降下する・沈下する・低下する・低落する・下落する・落下する・落馬する・落輪する・脱輪する・墜落する・滑落する・転落する・崩落する・滑り落ちる・転げ落ちる・崩れ落ちる・零れ落ちる・零れる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「失脚」の意味・読み・例文・類語 しっ‐きゃく【失脚】 〘 名詞 〙① 足を踏みはずすこと。つまずくこと。[初出の実例]「世上崎嶇多二失脚一、花前暗淡不レ留レ心」(出典:田氏家集(892頃)上・春日仮景訪同門友人)「河底通常不良にして失脚し易く」(出典:歩兵操典(1928)附録)[その他の文献]〔白居易‐東南行一百韻詩〕② それまでの地位や立場を失うこと。[初出の実例]「朝々暮々風塵底、失脚誤生三十年」(出典:御伽草子・秋の夜の長物語(南北朝))「自分がもし失脚(シッキャク)して、彼と同様の地位に置かれたら」(出典:それから(1909)〈夏目漱石〉一五)③ ( 「脚」は「足」で、金銭の意 ) 費用のかかること。失費。[初出の実例]「時々は気ばらしにと親もとへ帰して、十日も廿日も口過をさせつれば、さのみ失脚もかからず」(出典:浮世草子・古今堪忍記(1708)七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「失脚」の読み・字形・画数・意味 【失脚】しつきやく ふみはずす。地位を失う。唐・白居易〔東南行一百韻~〕詩 身を(ひるがへ)して霄(せうかん)(大空)よりつ 失脚して泥塗に到る にて門を移され 潯陽にて郡符に佐となる字通「失」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報