日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャンギ国際空港」の意味・わかりやすい解説
チャンギ国際空港
ちゃんぎこくさいくうこう
Changi International Airport
シンガポールの国際空港。都心部の北東約20キロメートル、シンガポール島東端の海上を埋め立ててつくられた。面積1300ヘクタール。長さ4000メートルの滑走路2本をもつ。24時間運用。年間利用客数は約3243万1000人、貨物量は約183万4000トン、発着回数約20万8000回(2005)。シンガポールは従来、都心部の北東約11キロメートルにあるパヤ・レバー国際空港を使用してきたが、発着量の増加に応ずるため、空軍基地であったチャンギ飛行場の拡大を計画し、1975年着工、1981年第1期工事を完成して開港した。これに伴って、パヤ・レバー空港は空軍基地に転用され、必要に応じて不定期便やチャーター便のための補助空港としても用いることとなった。開港以来、優れた空港に贈られる「Best Airport in the world」など、400を超える受賞歴がある。
[青木栄一・青木 亮]