ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チュリンガ」の意味・わかりやすい解説 チュリンガchuringa; tjurunga オーストラリア中央部の先住民の間で伝えられている,扁平な木や石でできた聖なる対象物。長円形のものが多い。アルンタ族の言葉に由来する。チュリンガは,子供が生れたときにつくられ,その子供のトーテムの模様を刻み込み,聖なるものとして崇拝され保存されるものが多い。個人の霊魂の一部として,トーテミズムと密接に結びついており,トーテムの祖先と関係のあるものは,楯でも石刀でもブーメランでもすべてチュリンガと呼ばれることもある。イニシエーションにおいて重要な機能を果す。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by