普及版 字通 の解説
16画
[字訓] たづな
[金文]
[字形] 形声
声符は攸(ゆう)。攸は條(条)(じよう)の省文。〔詩、小雅、〕「革沖沖(ちゆうちゆう)たり」の〔釈文〕に「革、徒の反、轡(たづな)なり」とするが、は〔説文〕にみえず、〔説文〕金部十四上「は鐡なり。一に曰く、轡首(ひしゆ)の銅なり」とするものがそれであろう。金文や〔石鼓文〕に「勒(いうろく)」という語がみえ、これが「革」にあたる字である。「勒」は金文の車服賜与形式の文に習見するもので、詩の「革」も、「勒」という語としてよむべきである。いまいちおう従来の字書の解説により、勒とする解を加えておく。を勒とすることについては、たとえば馬瑞辰の〔毛詩伝箋通釈〕等に、すでにその説がある。
[訓義]
1. たづな。
2. 勒は、轡首の飾り。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 クサリ
[熟語]
革▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報