チョルウォン郡(読み)チョルウォン(その他表記)Ch'ǒlwǒn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョルウォン郡」の意味・わかりやすい解説

チョルウォン(鉄原)〔郡〕
チョルウォン
Ch'ǒlwǒn

韓国,カンウォン (江原) 道の北西部にある郡。チュガリョン (楸哥嶺) 地溝帯の標高 300m前後の溶岩台地上にある。現在は休戦ライン内にある旧チョルウォン邑は,ソウルとウォンサン (元山) を結ぶ交通の要地で,後三国時代に弓裔が都とし,高麗の太祖もここで即位した。日本の統治期には京元鉄道の要駅で,軍事訓練地がおかれた。朝鮮戦争では旧キムホワ (金化) 邑,旧ピョンガン (平康) 邑と結ぶ「鉄の三角地」が激戦地として有名。休戦ラインで郡が2分されたのち,韓国側の郡庁は南方カルマル (葛末) 邑シンチョルウォン (新鉄原) 里に新設された。主産業は農業で,米,ダイズ,リンゴを栽培し,養蚕,畜牛が行われる。面積 823km2。人口5万 2591 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android