カルマル(読み)かるまる(英語表記)Kalmar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルマル」の意味・わかりやすい解説

カルマル
かるまる
Kalmar

スウェーデン南東部、スモーランド地方の港湾都市。人口5万9787(2001)。東にイョーランド島を控え、バルト海に通ずる良港をもち、輸出入港、漁港となっている。造船、自動車、機械工業が発達する。1397年デンマークノルウェー、スウェーデンの北欧三国を結ぶ「カルマル連合」が結成されたが、スウェーデン独立の動きに対するデンマークの攻撃に備え、16世紀に「スウェーデンの鍵(かぎ)」とよばれる要塞(ようさい)が築かれた。17世紀前半にデンマークの焼き討ちにあって衰退したのち、現在の位置に城が築かれ、20世紀に入ってから工業都市として発展した。

[中島香子]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルマル」の意味・わかりやすい解説

カルマル
Kalmar

スウェーデン南東部,カルマル県の県都。バルト海のエーランド島に面する海港都市。デンマーク,ノルウェー,スウェーデンの連合王国が成立したカルマル同盟 (1397) の締結地。また,マッチ,機械,車両,壁紙建具,食料品などを生産するほか,近郊には,世界的に有名なオレフォルスなどのガラス加工工場がある。造船は中世以来続いている。海峡沿いにはカルマル城,中央広場のまわりには 17世紀大聖堂,市会議事堂など古い建物がある。空港のほか,エーランド島への定期フェリー港がある。人口5万 6498 (1992推計) 。

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