チョンアン県(読み)チョンアン(その他表記)Chong'an

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョンアン県」の意味・わかりやすい解説

チョンアン(崇安)〔県〕
チョンアン
Chong'an

中国華東地方,フーチエン (福建) 省北西部,ナンピン (南平) 地区北部の県。ウーイーシャン (武夷山) 山脈の最高点ホワンカン (黄崗) 山の南麓にあり,チョン (崇) 渓の谷を中心とする。古くから,ウーイーシャン山脈をフェンシュイ (分水) 関で越えてチヤンシー (江西) 省に出る交通路の要地であった。斜面段々畑で茶が栽培され,気候条件に恵まれて,ウーイーイエン (武夷岩) 茶と呼ばれる発酵茶の産地となっている。谷底では水稲が栽培される。森林資源も豊富である。南部のチーシー (赤石) は,1942年6月国民党軍に捕えられていた共産党員たちが移送の途中で脱走した赤石暴動の地で,犠牲者の墓がある。人口 15万 5527 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android