ちょんまげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ちょんまげ」の意味・わかりやすい解説

ちょんまげ
ちょんまげ / 丁髷

正しくは本多髷(ほんだまげ)のことで、えび折りにした髷がゝ(ちょん)に似ているところから生じた俗称である。この俗称は、江戸時代よりも、明治初期以降に行われた表現法である。明治の文明開化期には、ちょんまげ頭は、旧弊シンボルとされ、開化頭の散切(ざんぎり)に対して半髪(はんぱつ)といわれた。半髪とは、総髪(そうはつ)つまり志士髪形への反対語でもある。今日では、江戸時代の本多髷はほとんど「ちょんまげ」と称している。

[遠藤 武]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android