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散切 ざんぎり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

散切
ざんぎり

日本における男性の髪型の一つ。結髪せず,髪を切ったままにしたもの。明治初期の頃,髪脱刀令が公布されてのち,横浜の商人などが洋風にならって散髪したことから広まり,「散切頭をたたいてみれば文明開化の音がする」などともいわれて流行した。

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百科事典マイペディアの解説

散切【ざんぎり】

男子の髪形の一種で,髪を切りそろえてそのままにした形。江戸時代には撫付(なでつけ)ともいい,浪人や剣術指南者などの髪形であった。明治になって西洋文化の輸入とともに丁髷(ちょんまげ)を切るものが多くなり,いつかこの姿が文明開化の髪となり,断髪令とともに一般に普及した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

散切
ざんぎり

明治の文明開化のころに盛んに行われた男子結髪の一種。斬切とも書き、「じゃんぎり」、開化ともいわれる。ちょんまげ(本多髷(ほんだまげ))にかわる欧化風の結髪で、当時「散切頭をたたいてみたらば文明開化の音がする」と歌われたくらいで、当時の文明開化のシンボルでもあった。この形は、額の中央から左右に分けて、鋏(はさみ)で短く切ったものである。外人は日本の髷が頭上に短刀を置いた形に見えたところから、本多髷を嫌い、散切、断髪にすることを勧めた。このため明治新政府は、1871年(明治4)に散髪令を出して、庶民はみな散切にすることを命じた。しかし、散切の普及はなかなか徹底せず、10年以上の年月を要したほどである。[遠藤 武]

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世界大百科事典内の散切の言及

【髪形】より

…ジャンギリ頭をたたいて見れば文明開化の音がする〉という流行歌が紹介された。半髪とはいわゆる丁髷で,惣髪は月代をなさずまとめた髪,ジャンギリは髪を散切(ざんぎり)にしたものである。1873年(明治6)3月の天皇の散髪を契機として,同年には東京人の75%は散髪をしたという。…

※「散切」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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