旧弊(読み)キュウヘイ

デジタル大辞泉 「旧弊」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐へい〔キウ‐〕【旧弊】

[名・形動]
古い習慣制度などの弊害。「旧弊を改める」
古い習慣や考え方にとらわれること。また、そのような言動やさま。「旧弊な人」
「小母さんの―が始まった」〈花袋蒲団
[類語]弊害宿弊通弊語弊積弊流弊古い時代遅れ流行遅れ古風こふう昔風むかしふう旧式陳腐前近代的旧態依然中古オールドファッション昔ながら古式時代錯誤アナクロアナクロニズム固陋ころう頑愚頑迷気質かたぎ時弊余弊古めかしい古臭いかび臭い古びる古ぼけるださい年代物古色古色蒼然蒼然旧態使い古し陳套ちんとう旧套きゅうとうひねひね臭い時代掛かる時代めく昔ながら蒼古年季が入るレトロアウトオブデートオールドタイマー

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精選版 日本国語大辞典 「旧弊」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐へいキウ‥【旧弊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古くからある弊害。昔からの悪い思想や制度、習慣など。
    1. [初出の実例]「一更旧弊、巨闢正塗、擢用直者」(出典空華集(1359‐68頃)一四・上中巖和尚書)
    2. 「天下に大赦せられ、旧弊改むるべき漸をなさるべき歟」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)中)
  3. ( 形動 ) 古くさいこと。言動や性質などが、古くからの習慣や思想にとらわれているさま。また、その言動や性質。
    1. [初出の実例]「在国蹤雖旧弊、陛下豈忘遺舄於暫時」(出典:朝野群載‐九・長保元年(999)六月二四日・藤原在国参議申文)
    2. 「旧弊なやつらは種痘が嫌へだの、牛肉は喰ねへのといって」(出典:怪化百物語(1875)〈高畠藍泉〉上)

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