チンチョン地区(読み)チンチョン(その他表記)Jinzhong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チンチョン地区」の意味・わかりやすい解説

チンチョン(晋中)〔地区〕
チンチョン
Jinzhong

中国華北地方,シャンシー (山西) 省東部の地区。東部から中央部はタイハン (太行) 山脈で,西部はタイユワン (太原) 盆地にかかる。全般に黄土層におおわれる。行政中心地のユイツー (楡次) 市と 10県から成る。山地トウモロコシアワコーリャン,アサが主作物であるが,タイユワン盆地では灌漑によってコムギワタも栽培され,ナシ,ブドウ,リンゴなどの果樹作もある。地下資源は豊富でチエシウ (介休) 県,ショウヤン (寿陽) 県,ホーシュン (和順) 県の鉄のほか石炭が広く埋蔵され,ホーシュン県にはミョウバン,ケイ石もある。工業はユイツー市で綿紡織と機械工業が盛んであるほか,チエシウ県に綿紡織,製紙の工場がある。シーヤン (昔陽) 県のターチャイ (大寨) 生産大隊は黄土におおわれた山間の悪条件にあって農業建設に成果をあげ,文化大革命期には全国の模範とされた。ユイツー市はシータイ (石太) 鉄道とトンプー (同蒲) 鉄道との接続点である。人口 284万 1942 (1990) 。

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