ティエリン特別市(読み)ティエリン(その他表記)Tieling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティエリン特別市」の意味・わかりやすい解説

ティエリン(鉄嶺)〔特別市〕
ティエリン
Tieling

中国東北地方,リヤオニン (遼寧) 省北東部の市。省轄市で市区のほかティエリン県など5県とカイユワン (開原) 市など2市から成る。リヤオ (遼) 河平原の北部,平地と丘陵地が入り交る地域にある。道路交通の要地として早くから開け,日露戦争後は南満州鉄道沿いの開市場となったが,のちインコウ (営口) ,ターリエン (大連) に繁栄を奪われた。 1960年代後半から急速に工業化が進められ,鉄鋼,機械,製紙紡織などの工業が発展している。ターチン (大慶) 油田とターリエン市を結ぶ送油パイプラインの中継地。市域のカイユワン市には 100万 kWの火力発電所があり,ファークー (法庫) 県には炭田がある。チンハー (京哈) 鉄道が通り,自動車道が四通している。唐代の建築といわれる円通寺の八角十三層の白塔や,明代の看花楼などの史跡がある。農村部ではコーリャントウモロコシコムギダイズなどを栽培する。人口 358万 3518,うち市区人口 32万 6942 (1990) 。

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