日本大百科全書(ニッポニカ) 「テウトニ人」の意味・わかりやすい解説 テウトニ人てうとにじんTeutoni ゲルマン人の一派。チュートン人ともいう。ユトランド半島西部、エルベ川の河口地方に住んでいたが、キンブリ人とともに南下し、ローマ領内のガリアに侵入しようとして、紀元前102年、南フランスのアクアエ・セクスティアエでローマの将軍マリウスに敗れた。なお、カエサルがガリアで破ったアドゥアトゥキ人は、キンブリ・テウトニ人の後裔(こうえい)とみられる。のち、ラテン詩人には、ゲルマン人の同義語を意味することになった。[長谷川博隆] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例