テキルダー(英語表記)Tekirdaǧ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テキルダー」の意味・わかりやすい解説

テキルダー
Tekirdaǧ

トルコのヨーロッパ部分でマルマラ海に面する港湾都市で,同名県の県都。前7世紀頃ギリシア植民都市ビサンテとして建設され,前1世紀にトラキア王の首都となってライデストスと呼ばれた。 14世紀後半にオスマン帝国の領地となったが,やがて次々とロシア (1877~78) ,ブルガリア (1912) ,ギリシア (20~22) に占領された。かつてはハドリアノポリス (現エディルネ) の海の門戸として活躍したが,ギリシアのアレクサンドルポリスに連絡する鉄道が敷かれて,衰えた。 16世紀の建築家シナンによるモスクなど,歴史的建造物がある。豊富な周辺の農産物集散の中心地である。ギリシア国境からイスタンブールにいたる幹線ハイウェーに接している。人口8万 207 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android