テスモフォリア(その他表記)Thesmophoria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テスモフォリア」の意味・わかりやすい解説

テスモフォリア
Thesmophoria

古代ギリシアにおけるデメーテル・テスモフォロスの祭り。ムギの播種期にアテネをはじめ各地で盛大に行われた。テスモフォロスとは,テスモスが法や慣習を意味するところからラテン語の legifera (「法をもたらす者」の意。ケレスに冠せられる) と古来同義に解せられることが多いが,本来はテスモスの古義に由来し「種籾をもたらす者」の意。したがって祭りは穀物の豊穣の祈念を目的としていた。ピュアノプシオン月 (10~11月) の 12~14日までが祭りの期間で,デメーテルの娘コレーが地中に奪われ,やがて再生することを主題として祝われた。地中に埋められた子ぶたを掘出し,それにこれからまく種をまぶしたものが捧げられた。またこの祭りは女だけの祭りとして名高く,アリストファネスの『テスモフォリアの女たち』はこの祭りの混乱を扱ったもの。

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