ててら(読み)テテラ

デジタル大辞泉 「ててら」の意味・読み・例文・類語

ててら

襦袢ジュバン。ててれ。
夕顔の棚の下なる夕涼み男は―妻はふたのして」〈咄・醒睡笑・五〉
ふんどし。下帯。ててれ。
「犢鼻ふんどしも―といへば歌にもよまれ」〈洒・太平楽巻物〉

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精選版 日本国語大辞典 「ててら」の意味・読み・例文・類語

ててら

〘名〙 (「てでら」とも)
襦袢(じゅばん)。膝のあたりまでしかない着物。ててれ。
咄本・醒睡笑(1628)五「夕顔の棚の下なるゆふすずみ男はててら妻はふたのして」
② 男の下帯。ふんどし。ててれ。〔書言字考節用集(1717)〕

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世界大百科事典(旧版)内のててらの言及

【どてら(褞袍)】より

…長着よりも大きめに仕立てた厚綿入れで,広袖,襟に黒繻子,綿ビロードの掛襟をする。ててら(労働用の短いじゅばん)の転化したもので,太ててらの類。江戸時代木綿や絹紬で作り,長着の上に引っかけて着た。…

※「ててら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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