岩石学辞典 「ディトゥロ閃長岩」の解説 ディトゥロ閃長岩 半自形,粒状の組織を持つネフェリン閃長岩をいう.ツィルケルによれば,一般に粒状で黒雲母を含むソーダライト─ネフェリン─マイクロパーサイト閃長岩で,副成分として,カンクリナイト,エジリン,チタナイト,ジルコン,燐灰石,チタン鉄鉱などを含む岩石である[Zirkel : 1866].ブレガーはすべての粒状組織のネフェリン閃長岩を含め,トラキトイド組織(trachytoid texture)に対するものとして用いたが[Brögger : 1890, 1890],現在ではツィルケルの用法が一般に用いられている.岩石名はトランシルヴァニアのディトゥロ(Ditro)の地名に因む. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報