チタン鉄鉱(データノート)
ちたんてっこうでーたのーと
チタン鉄鉱
英名 ilmenite
化学式 FeTiO3
少量成分 Mg,Mn2+,Fe3+,Sb3+,Zr
結晶系 三方
硬度 5~6
比重 4.79
色 鉄黒
光沢 金属
条痕 黒
劈開 無
(「劈開」の項目を参照)
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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チタン鉄鉱
チタンテッコウ
ilmenite
FeⅡTiO3.FeのかわりにMg,Mnが入り,それぞれ固溶体をなす.はんれい岩,せん緑岩,斜長岩に伴って産出する.一般の岩石にも副成分鉱物として広く分布する.りょう面体晶系,空間群 R
,格子定数 a0 = 0.5083,c0 = 1.404 nm.密度4.79 g cm-3.硬度5~6.六角板状.へき開なし.金属光沢,黒色,二軸性負,複屈折大.Mg,Mnの割合が多くなればそれぞれゲイキ石,パイロファン石となる.また,常温では,6% 以下の赤鉄鉱Fe2O3を固溶している.固溶体分離現象のため,赤鉄鉱または磁鉄鉱とのintergrowthがしばしば観察される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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チタン鉄鉱 (チタンてっこう)
ilmenite
チタンの最も重要な鉱石。化学組成FeTiO3。六方晶系。厚板状ないし薄片状。鉄黒色,金属ないし亜金属光沢。モース硬度5~6。比重4.72。条痕は黒色。チタン鉄鉱は種々の火成岩や変成岩中に少量含まれ,塩基性深成岩中に比較的多量に含まれている。チタン鉱床はそのほとんどがジルコン,モナザイト,スズ石を伴うチタン鉄鉱あるいはルチルの砂鉱床で,アメリカ,インド,マレーシアなどに知られている。また,斜長岩に伴うチタン鉄鉱-磁鉄鉱鉱床はカナダ,アメリカなどに分布している。日本では三重県名張などの風化斑レイ岩中のチタン鉄鉱がかつて採掘された。
執筆者:津末 昭生
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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チタン鉄鉱【チタンてっこう】
チタンの主要な鉱石鉱物。組成はFeTiO3。亜金属光沢,鉄黒色で不透明。六方晶系。厚板状で鋭い菱(りょう)面体を示し,ときに葉片状,粒状で産する。硬度5〜6,比重4.72。弱い磁性をもつ。塩基性火成岩の副成分として存在,磁鉄鉱とともに鉱床を作る。砂鉄中にも含まれる。磁鉄鉱,赤鉄鉱中にチタン鉄鉱を含む場合には含チタン鉄鉱と呼ぶ。
→関連項目チタン(元素)
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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チタン鉄鉱
チタンてっこう
ilmenite
イルメナイトともいう。チタンを含む鉄鉱物。 FeTiO3 。三方晶系。比重 4.70~4.78,硬度5~6。亜金属光沢の黒色であるが,反射顕微鏡下では褐灰色を呈し,弱い多色性と異方性が認められる。ゲーキライトおよびパイロファナイトとの間に連続固溶体を,赤鉄鉱との間に部分固溶体を形成する。火成岩の副成分鉱物として広く分布するが,塩基性岩の特に斜長岩に濃集して鉱床をつくることが多い。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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