最新 地学事典 「デタッチメント断層」の解説
デタッチメントだんそう
デタッチメント断層
detachment fault
断層・褶曲で変形した上盤と,変形を被っていない下盤との境界をなす低角度の断層。上盤の断層系は下方でこの断層に収斂し覆瓦構造をなす。断層の機構からみると,正断層に関連するものと衝上断層に関連するものとに区別できる。後者の場合,sole thrust, de-collement faultと同義である。単にデタッチメント,デコルマと呼ばれることもある。北米コルディレラ地域では,地殻浅部にはリストリックな正断層による脆性変形,地殻深部からマントル上部は延性変形によってそれぞれ水平方向に伸張し,両者がこの断層で境される地殻規模の伸張構造が発達している。一方,北米アパラチア地域等に発達する褶曲・衝上断層帯では,変形を受けていない基盤の上に,本断層に沿って衝上地塊群がフォアランド(foreland)側に傾斜し,下方に向かって本断層に収斂する覆瓦構造が発達する地殻規模の水平短縮構造が発達している。参考文献:Lister et al.(1986) Geology, Vol.14
執筆者:木村 克己
参照項目:デコルマ
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

