normal fault
幾何学的および運動学的に分類された断層の一種。逆断層の対。次の二通りの分類基準がある。1)上盤が下盤に対し相対的にずり下がった断層(移動に基づく分類),2)鉛直断面において,上盤が「見かけ上」ずり下がっている断層(隔離に基づく分類)。1)の分類は,厳密には実移動の方向がわからないかぎり使用できない。また2)によれば,一露頭の観察から直ちに分類ができるが,反面,同一の断層でも見る場所によって異なる名が与えられる場合が生ずる。よって誤解を生じないためには,1)はnormal slip fault, 2)はnormal separation faultと区別して呼ばれることが望ましい。正断層に対し2)の定義をとる場合,1)は重力断層と呼ばれることがある。断層を正・逆と記載する習慣は,英国の炭鉱で発生した。そこでは,通常,落下した側へ傾斜している断層が圧倒的に多かったので,これを正(normal)としたという。見かけの変位しかわからない場合は伸張断層という用語の使用が望ましい。
執筆者:垣見 俊弘・小玉 喜三郎
参照項目:断層
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
「断層」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…このほかにも,地溝,地塁,断層池,断層湖,断層海岸線,断層角盆地,断層盆地,断層山地など断層地形の用語は多い。断層地形
[断層の分類]
(1)ずれ方による分類 上盤が下盤に対して相対的にずり下がった場合を正断層といい(図2-a),逆にずり上がった場合を逆断層という(図2-b)。逆断層のうち断層面の傾斜が45度以下の緩傾斜の場合を衝上(しようじよう)断層といい,さらに緩傾斜の場合を押しかぶせ断層と呼ぶこともある。…
※「正断層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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