日本大百科全書(ニッポニカ) 「デュブワード」の意味・わかりやすい解説 デュブワードでゅぶわーどJohanne Dybwad(1867―1950) ノルウェーの女優、演出家。オスロ生まれ。両親も俳優だが離婚、4歳でベルゲンに里子にやられる。素人(しろうと)劇に出てベルゲン国民舞台の監督の目に留まり1889年デビュー。小柄で外貌(がいぼう)、声ともに特別美しくはなかったが、卓越した感覚と努力でノルウェー演劇最高の女優となった。イプセン作品のほとんどのヒロインを演じ、また、ギリシア劇、シェークスピア劇など、壮大で幻想的な役を好んだ。それらの演出も手がけ、80歳で『ペール・ギュント』の母親オーセを演じたのが最後の舞台となった。[毛利三彌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例